ABOUT MARTIN MARGIELA
マルタン・マルジェラは、よくベルギー王立芸術学校出身のファッション集団「アントワープ・シックス」のメンバーと間違って描写されていますが、 彼は1988年にソロデビューする前にジャンポール・ゴルチエの下で助手として働き、ファッションデザイナーとしてインタビューをしたり撮影のために身を粉にして働いていました。
しかし、彼は今や自分だけの膨大なアーカイブを持っており、1つのファッションジャンルを生み出した先駆者として記憶されています。 既製服はもちろん、手工芸品やオートクチュールまで展開する巨大なハウスを通じてです。 彼が見せてくれた独歩的な解体主義的で個性的なシルエットは、これまで数多くのデザイナーにインスピレーションを与えています。
解体主義と破壊主義の代名詞とも呼ばれる彼は、すべての衣装を分解して組み立てる過程を通じて縫い目を曝け出し、家具はもちろんビニール袋のようなファッションとはかけ離れたものからもインスピレーションを受けました。 人形劇でしか見られない衣装を大人たちが着られるように作ったりもしました。 ファッションで遊んでいると言っても過言ではありません。 マルタン・マルジェラはこのようなやり方でファッションの常識を覆し、業界を揺るがしました。 今回のコンテンツを通じて、MAISON MARGIELA(メゾンマルジェラ)のシグネチャーとして固まったナンバーリングロゴの中に込められた意味についてご紹介します。
#1 ARTISANAL (HAUTE COUTURE)
オートクチュールの印象が強いメゾンマルジェラのアーティジャーナルコレクションは2006年度から可視化され始めました。 マルタン・マルジェラの想像力を完全に表現した1980年代後半から2009年度までの感性を再現することに重点を置いており、そのためにハウスのデザインチームは1800年代から現在までの古風な作品を探して世界中を歩き回りながらエドワード風のレースやバウハウスのデザインのようなものから古いデニムとシルク生地を収集してマルジェラだけの感覚に変化させる過程を経ています。
現在メゾンマルジェラを担当しているジョン・ガリアーノもクリスチャン・ディオールを通じて15年間オートクチュールコレクションを作ってきた職人で、彼はメゾンマルジェラ・アーティジャーナルコレクションを通じてハウスの歴史の中に存在する魂と発明、そして再創造に対する方向性に自分だけの感覚を込めています。 マルタン・マルジェラが追求しようとしたことを完全に盛り込んだアーティジャーナルコレクションは、ジョン・ガリアーノによって誕生している今までファッションと関連した多くの人々に無限のインスピレーションの源となっています。
#1, #4, #10, #14 READY TO WEAR & WARDROBE
既製服を披露するこのコレクションは、 マルタン・マルジェラ特有の前衛的なデザインと概念主義への愛情を表現しています。 芸術的な部分を強調したアーティジャーナルコレクションと似ているランウェイやルックブックですが、実際には日常で十分に着用できるデザインを披露するのが特徴で、マルジェラの特徴である4つのステッチでポイントを与えたベーシックアイテムはシーズン関係なく愛されています。
ワードローブコレクションは2004年春・夏シーズンを皮切りに、ベーシックなデザインの製品を専門的に扱うために4番と14番というナンバーリングを付けて単独で運営されていましたが、現在としては既製服を扱う1番と統合され運営されていると言われています。 また、レディースとメンズラインを意味する1番と10番が一緒に表示されたユニセックスアイテムも着実に発売されています。
#3 FRAGRANCES
2010年度から始まったメゾンマルジェラの香水コレクションは、ロレアルのラグジュアリー事業部とのコラボレーションにより誕生し、レプリカというタイトルで展開されている香水のラインナップは、世界的な調香師ジャック・キャヴァリエから作られています。 また、どんな香りを込めたのか、一気に分かるほど直感的なネーミングでもよく知られています。
その中でも最も人気を集めているジャズクラブは、名前からも分かるようにジャズ音楽とカクテルの香りが夜遅くまで染み込むプライベートクラブの楽しい雰囲気を表現しており、葉巻の香りとバニラの香りの両方を盛り込んでいるのが特徴です。 次に人気を集めているレイジーサンデーモーニングは、日曜日の朝の余韻を思い出させるほのかな花の香りを特徴としています。 穏やかな週末の雰囲気を表現したものです。 このように独特なコンセプトを持っているメゾンマルジェラの香水コレクションは、ビューティー製品を扱う小売店で身近に購入することができます。
#8 EYEWEAR
メゾンマルジェラの2008年春・夏コレクションを皮切りに本格的な事業を始めたアイウェアコレクションは、現在に至ってはアイウェアを専門的に扱うブランドと協業コレクションを出す方式で発売されています。 そのうち、ドイツブランドMYKITA(マイキータ)とは2018年度から継続的なパートナーシップを続け、メゾンマルジェラならではの感覚をアイウェアを通じて表現しています。
#11 ACCESSORIES
11番は男性と女性のためのユニセックスラインで、性別に関係なく着用できるアクセサリーラインナップを披露しているレーベルです。 ハンドバッグ、ベルト、SLGをはじめ、国内でも着実に人気を集めているジュエリーアイテムをご紹介します。 本格的に事業を始めた時期は2005年1月で、特にメゾンマルジェラのナンバーリングを刻んだ指輪とネックレスが人気を集めています。
#12 FINE JEWELRY
デザインに対する進歩的な美学と曖昧性が濃いアプローチで知られるメゾンマルジェラは、ファインジュエリーラインを通じてハウスの核心と言える創意的表現はもちろん、ジュエリーを知能的で滑らかに変形する過程を通じてマルタン・マルジェラの感覚を再解釈しています。 ファインジュエリー特有の神秘的な雰囲気を吹き込むことに焦点を合わせ、伝統的な象徴を盛り込むほか、メゾンマルジエラならではの独特さを感じることができ、破格のラグジュアリーを感じることができるのが特徴です。
#13 OBJECTS & PUBLICATIONS
ライフスタイル中心のアイテムを展開するメゾンマルジェラの13番は1999年度から始まり、ハウスのシンボルでありアイデンティティである白を基調にしたアイテムを披露しています。 また、ハウス特有の雰囲気と要素で独特なアイデンティティを表わすのが特徴で、ランプ、カレンダー、便箋、ボールペンなど私たちの日常で気軽に接することができるアイテムを見ることができ、記念品としても多くの人気を集めています。 特に2009年秋・冬シーズンを通じて発売された「WhiteObjects」コレクションは、名前からも分かるように綿で製作された真っ白なカレンダーとマトリョーシカ、そしてランプを披露し、ハウスのアイデンティティをたっぷり盛り込んで13番を代表するシーズンとして残りました。
#22 SHOES
22番と言われているメゾンマルジェラのシューズコレクションは、レディ・トゥ・ウェアコレクションで披露しているシューズアイテムに属しています。 22番ラインが具体化したのは1998年春・夏レディースコレクションと2008年春・夏メンズコレクションからで、今でも大人気のレプリカスニーカーとタビブーツが22番にあたるコレクションとして発売されています。
#6 MM6 MAISON MARGIELA
過去50年間、ファッション業界で独歩的な地位を固めてきたメゾンマルジェラのディフュージョンラインであるMM6は、メインコレクションラインの華やかな解体主義ディテールはそのまま生かしたまま、メンズウェアの代表的なアイテムを女性の身体に合わせて発売し、よりウェアラブルな衣類コレクションを披露しています。
また、MM6コレクションはジョン・ガリアーノではなく、ヘイキ・サロネンと彼のデザインチームが担当しており、メインコレクションとはまた違った魅力を盛り込んだデザインを披露しています。 リーズナブルな価格帯で衣類を含むユニセックスアクセサリーアイテムは男性顧客にも人気を集めており、EASTPAK(イーストパック)やSALOMON(サロモン)、THE NORTH FACE(ノースフェイス)のようなブランドとのコラボレーションプロジェクトでより多くの人から注目されています。
Source:vogue runway maison margiela