KENZOの二ゴーが語るコラボレーションの本当の意味とは

KENZOの二ゴーが語るコラボレーションの本当の意味とは

NIGO'S ACCOMPLISHMENTS AS A POP CULTURAL FORCE ARE LEGION

二ゴーの愛称でよく知られている長尾智明ほどヒップホップ音楽と関連が深いデザイナーはいないでしょう。 彼がヒップホップに興味を持つようになったきっかけは、1996年度に伝説的なラッパーのノトーリアス・B.I.G.がA BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)のカムフラージュジャケットを着て撮影した写真を見てからです。 自分のブランドをこの巨大な影響力を持つスターが着たことに大きな衝撃を受けたと彼は話しています。 時が経ち、二ゴーは2000年代半ば、ジュエリーブランドのJACOB & Co.にチェーン作業を依頼し、ちょうど東京でレコーディングスタジオを訪れていたファレル・ウィリアムスはJACOB & Co.によって彼を紹介されます。 これが二人の初めての出会いとなり、伝説のパートナーが誕生する瞬間でした。

彼はこれをきっかけに音楽というジャンルとの絆を深め、エイプから退いた2013年度からはヴァージル・アブローとキッド・カディ、そしてリル・ウージー・ヴァートをはじめとする多様なアーティストたちと協力し、自分の新しいブランドであるヒューマンメイドの成長を遂げていきました。 去年の冬にはKENZOハウスのクリエイティブディレクターとして赴任し、ラグジュアリー業界にも足を踏み入れ、自分の実力を立証してきています。 そして、彼はアーティストとのコラボレーションでファッションを解き放つことに止まらず、1つのアルバムを作ることさえします。

これまで良い関係を維持してきたパートナーであるエイサップ・ロッキー、タイラー・ザ・クリエイター、ファレル・ウィリアムス、キッド・カディ、プシャ・T、リル・ウージー・ヴァートなど名前だけ聞いても分かる有名アーティストが参加したI KNOW NIGOです。 彼はこのアルバムでプロデュースを担当し、1999年度にリリースした彼のデビューアルバムであり、全曲を直接作曲したAPE SOUNDSとは一線を画しますが、約20年ぶりの復帰アルバムでもあるため、ファッションファンたちはもちろん音楽ファンたちにも多くの関心を集めました。

COLLABORATION WORKS

「エイプを離れて10年が経ちましたが、私がまだこの業界の最前線にいることを誇りにさえ思います。 いつももっと前へ進むことができるという信念で、前に置かれている成功に向けて走っていきたいと思います。」

この仕事の始まりは、ユニバーサルミュージックグループのA&Rを担当しているスティーブン・ヴィクターとの電話で始まりました。 二ゴーの長年のファンでもあった彼は、音楽業界でもそれなりの影響力を持っていた二ゴーに**「ニゴーの視線から眺める現在の音楽業界はどんな姿なのか。」**という質問を投げかけ、この問いはI KNOW NIGOが答えとなりました。

二ゴーがアルバムを作っているという話が業界に広がり始めた時、数多くのアーティストが参加することを望んだと伝えられています。 しかし、二ゴーは自分と親交のあるアーティストたちを参加させることを望み、いくら大物でも彼との接点のない人物たちは参加拒否のメッセージを受け取ったと言います。 二ゴーはこのエピソードについて、自分がするすべてのことには意味が込められていなければならず、真実だけを盛り込まなければならないと明らかにしました。

このアルバムのアイデアは、友達と一緒に作ることから始まったということです。 このように共同プロジェクトと非常に密接な人物である二ゴーにとってコラボレーションとはどういう意味でしょうか。 彼にとって理にかなっているコラボレーションとは、それぞれ異なる分野で専門的に働く人々の間で誕生しなければならず、コラボレーションの真の意味は他の方法では作れないものを作るために互いに助け合うことだと言います。

KENZO BY NIGO®

数十年間ファッション業界でキャリアを積んできた二ゴーにとって、ランウェイショーは初めてでした。 ケンゾーハウスを通じてラグジュアリーファッションにも足を踏み入れるようになった彼は、今年1月に開かれたパリファッションウィークで自身のデビューコレクションを披露しました。 3月に公開する予定だったI KNOW NIGOの収録曲をショーのためのバージョンで制作し、ステージを埋め尽くしたりもしました。 もちろんアルバムに参加したアーティストたちも全員招待され客席を埋め尽くし、ショーが開かれたヴィヴィアンギャラリー周辺を混雑させたりもしました。

「私は音楽とファッション業界に携わっている人たちが今回のアルバムを私のKENZOコレクションを通じて聞いてくれることを望んでいました。 それが現実に起こった瞬間、私はエベレスト山頂にたどり着いたような気分でした。 お互いに違うものが一つになる姿をこの目で見れたからです。 ヴァージル・アブローにも感謝の言葉を伝えたいです。 このアルバムは、彼がいなかったら決して世に出ることはなかったでしょう。 できるだけ早く天国にいる彼にこのアルバムを届けたいです。」

二ゴーはどうやって一生涯ファッション、音楽、芸術、大衆文化に対する好奇心を維持できたのかという質問に、毎日新しい情報が流れ出る現代時代に持続的な関心を維持するのはひたすら努力だけだと答えます。 同時に、その努力を止めるのが怖いとも言っています。 この仕事を止めるということは自分に終わりだという感じがするので、絶対にこの関心の終わりを離さないと言う二ゴーの世界観は今後も私たちの前で繰り広げてくれるでしょう。

Source of images:billboard wwd

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