BALENCIAGA Fall / Winter, 2022 Collection
”人々は恐竜を見るために自然史博物館を訪れます。 それならいつかは人々が雪を見るためにそこへ訪れるのではないでしょうか。”
デムナ・ヴァザリアはこのコメントを投げた後、BALENCIAGA(バレンシアガ)の2022年秋・冬コレクションを公開しました。それと同時に、ロシアのウクライナ侵攻に真っ向から対立した姿を見せました。バレンシアガの新しいシーズンを披露する舞台は人工的に造られた雪を撒き散らかした吹雪の中で行われました。巨大な漁港を連想させた今回のランウェイショーの背景には、デムナ・ヴァザリアがショーの開催を中止することを深刻に議論したものでもありました。なぜなら、戦争によるウクライナ人たちにはあまりにもでたらめなショーだと考えたためです。
彼はこれに対して「時間が経つほど私はショーを取り消すことが悪に屈服することだと考えました。 無慈悲な戦争のために犠牲にならないということです。」というコメントを残しました。 恐怖に対抗して愛と平和の勝利のためのコレクションだったのです。 そして彼らの思いを、バレンシアガのコレクションを鑑賞するために集まった観客にも伝えました。
”TO BE STRONG, TO FOCUS ON LOVE.”
また、デムナ・ヴァザリアは今回のコレクションを通じて地球温暖化に対するテーマも一緒に取り扱いました。 コレクションを公開する前に言及したコメントのように、いつかは雪という存在が私たちの人生の中で消えることもありうるという彼の言葉のように、舞台は人工的に作り出した吹雪でいっぱいになり、ものすごい風に立ち向かってモデルたちは原型の舞台をかろうじて歩いていきました。 環境破壊が続けば、このような風景を一生見られないこともありうるという彼のメッセージが込められていました。そしてランウェイが始まる前、デムナ・ヴァザリアはウクライナの詩人であるオレクサンダー・オレスの詩を朗読し、「強くなれ、そして愛に集中せよ」というフレーズで応援メッセージを伝えました。 そして、舞台に明かりがついた後、モデルたちはゴミ袋のように見えるものを手にしたまま、ものすごい吹雪の中を突き抜けていきました。
デムナ・ヴァザリアはこれを現在戦争から逃げているウクライナ人を思い出させる装置だったと言います。 いつどこで何かが頭の上に落ちるか分からない現場の状況を表現したかったということです。是非、d.codeで公開されたPRE-ORDERを通じて、バレンシアガの2022年秋冬コレクションの姿を直接体験してみてください。
Source:vogue runway