日本のデザイナー阿部千登勢が、自身の前衛的なブランド sacai (サカイ) のメンズ コレクションをスタートしたのは、ウィメンズ コレクションでパリ ファッションウィークに初めて参加した 2009 年のことでした。 1999 年に sacai を設立した阿部ですが、ブランド立ち上げ以前には、Comme des Garçons (コム デ ギャルソン) の川久保玲と渡辺淳弥のもとでパターン カッターを務め、服づくりの技術と実験的なデザインに対する審美眼を磨きました。 性質の異なる生地やテクスチャを巧みに組み合わせ、実験的な要素を取り入れた品格のあるシルエットを生みだす阿部の高い技術力とデザイン力で、sacai はファッションシーンにおける重鎮としての地位を確立しました。 技術的なディテールに対する阿部の鋭いこだわりは、ブランドのシグネチャであるハイブリッドなデザインに表れています。 意外性のあるテキスタイルの組み合わせと斬新なフォルムよって作りだされるのは、現代的でありながらも時代を超越する、真に独創的なアイテムです。 レディトゥウェアの既成概念を崩す sacai は意表を突くエレガンスを代表するブランドとして、その最先端に立ち続けます。