1894 年、J. Barbour & Sons は、撥水性の高い帆布を亜麻仁油でコーティングし再利用したワックスドクロス製のアウトウェアの販売を開始しました。 開発当初のデメリットを解消するため、コットンを密に織りパラフィン ワックスを使用したことで、ワックスドコットンという新たな生地を誕生させたのです。 1940 年代から Barbour (バブアー) の名を世に知らしめたワックスドコットン製のジャケットは今やブランドの代名詞と言えるでしょう。 新しい分野にも果敢に挑戦し、バイカーやマリンスポーツを楽しむ人々の間でも高い評価を得ました。 エリザベス女王陛下、エディンバラ公、チャールズ皇太子からそれぞれ英国王室御用達「ロイヤル ワラント」の証明書を授けられたのが大きな転機となり、英国ならではのカントリー ライフやスポーツの美学を体現するブランドとして、その地位を確立しました。 コーデュロイの襟、タータン チェック柄のコットン ツイル製裏地、シグネチャのシルコイル ワックスド コットンなど、多目的に使えて耐久性に優れた品質を誇る Barbour らしいディテールは、今日まで受け継がれています。 Barbour の商品は英国のサウスシールズの地で丁寧に仕立てられます。 北海に注ぐタイン川の河口に位置するこの街は、漁師や港湾労働者の体を雨風や海水から守るための衣服がこのブランドの起源であることを彷彿とさせます。