高田賢三の80年代のショーにインスピレーションを受けたニゴーが見せるKENZO

高田賢三の80年代のショーにインスピレーションを受けたニゴーが見せるKENZO

KENZO Spring/Summer, 2023 Collection

昨シーズンKENZOの新しいクリエイティブディレクターに赴任したニゴーが2023年春・夏シーズンのためにレトロスタイルのカレッジデザインを新たに解釈しました。 このため、彼は2年前に亡くなった高田賢三が築いてきたアーカイブコレクションにこだわり、季節的なテーマに集中するよりかはKENZOの歴史を振り返ることにテーマに集中しました。 そのため、 ニゴーが披露した最初のKENZOコレクションで感じることができたヴィンテージなプレッピースタイルの姿からブレていないKENZOの姿が見られました。

ニゴーはコレクションが終わった後に行われたインタビューを通じて、「私がKENZOを通じて最初に見せたかった姿は高田賢三が築いた歴史に敬意を表することでした。 ですから、今シーズンは昨シーズンと自然な延長線上に置かれているはずです。 KENZOのコレクションを鑑賞する皆さんが、私が行きたい方向性をよく理解してくれることを願っています。」というコメントを残しています。

彼はまた、高田賢三が披露した1980年代のショーにインスピレーションを受けたと言います。 当時のショーで運動会のようなイメージを発見し、今回のショーの全体的なテーマと結びつきました。 細長い三角旗にKENZOのロゴを入れ込み、演出全てがパリに位置するカルノ高校の体育館に設置され、まるで実際の運動会に参加したような雰囲気でした。

"I WANT PEOPLE TO UNDERSTAND THE DIRECTION I'M GOING.”

コレクションのピースもまた、彼が言及した通り、昨シーズンと大きく変わった点は見つかりませんでした。 しかし、ファッション業界に大きな足跡を残してきた彼が見せるファッションは、KENZOハウスに新しい風を吹き込んでいるように見えました。 新しいシーズンの衣装は、伝統的なスポーツウェアをベースに、アメリカのアイビー・リーグを連想するデザインはもちろん、セーラー服からインスピレーションを受けたデザイン、そしてヒッコリーストライプのデニムセットアップは最も惹きつけられました。

また、すべてのデニム生地は日本から調達され、彼のノウハウを通じて製作され、デニムマニアから賛称される準備を終えたように見え、ウォーキングを終えたモデルたちは皆階段を並んで華やかに作られたKENZOの三角旗を振りながら観客の呼応を誘導したりもしました。

まるで夏休みを迎える生徒たちの興奮した姿が連想されました。 このようにニゴーが見せるKENZOは大陸と文化に跨るどの世代にも受け入れられる魅力を備えています。 はっきり言えるのは、KENZOハウスに革新が起きているということです。

Source of images:kenzo.com

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